ユウスケのエイジング日記

革ジャンやデニムのエイジング記録を中心に好きな服に関して書きます

革ジャンを修理に出してました

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↑1月に経年変化の記録を書いてから、僕のルイスレザーズのウエスタンジャケットがしばらくブログに登場してなかった。


実は修理に出していた。



記事にはしてなかったけど、傷があったのです(T.T)


↑分かりますかね?

縫製が革の端まではみ出ており、傷になっており裂けそうになっているのです。


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↑過去の記事で、革ジャンの傷について書いた。

天然の革製品は、生きていた動物から採られたから、細かい傷やシワなどがあり均質な表情ではない。
また革の性質上、製造する上でどうしても傷が出来てしまうこともある。
なにより革ジャンは使用することで出来る傷も味わいになる。

というお話でした。



でも、縫製がはみ出て出来た傷って、完全に人為的なものだから何か嫌じゃないですか!?


この革ジャンは、デザインも質感も着心地も、僕にとって間違いない最高の物だと思っている。

でもこういう小さい傷があるため、着ていて何か引っかかった感情が常に片隅にあった。


なので手に入れてから数ヶ月後、夏に入る前にルイスのショップに相談に行ったところ、「イギリスから見たら許容範囲で返される可能性が高い」とのこと。
また、ルイスの店員さんからしたらそこまで気にはならないとのこと。
なので、もう少し着てみて様子を見ることにした。

でもやはり、18万円したものに、人為的な不備があるのは納得できないし、何よりここから革が裂けたらシャレにならない。
使用することで出来た傷はエイジングとして楽しめるが、これは困る。



それで、手に入れてから1年経った時期(上で紹介した記事を書いた後)に、ルイスのショップにメールを送りました。
事前に文章として残る形で言う方が、向こうも重く受け止めてくれる筈。

「憧れのブランドだし長く使いたいから、どうしても直してほしい」、また去年の反応だと、引き受けてすらもらえないかもしれないので、「お金をかけてでも直したい」とメールしました。
両腕でエイジングに差が出るのは嫌なので、出来れば両腕とも交換したい。


そしたらお返事が来ました。

「両腕の修理費は45000円」

とのこと。


これは困る。
少し高すぎる。

ルイスを手に入れてから、革ジャン系のyoutubeを見たりしてるが、商品に不備があって連絡してもおざなりな対応だったり、直してもらった物にまた不備があったり、というお話を見たことがあったので凄い不安。


「もう少し何とかならないでしょうか?」と返事を書いた。
ここは粘るべきだ。

そしたら、「お店に着て頂ければ対応します」とのこと。


「店員さんとバトルすることになるのか・・・」と、不安になりつつショップに革ジャンを持って行ったら、何と無料で修理して頂けることになりました(^o^)

非常にありがたい!



今ルイスレザーズが非常に人気で半年待ちとかあるので、3~4ヶ月かかることは覚悟して預けた。

その辺は仕方ない。
急かしたら職人さんもミスしやすくなるし、状態の良い物を手に入れる方が大事だ。


ところが予定より早く、3ヶ月弱で仕上がった。



↑引き取った当日の状態。

そのまま着て帰ったので、シワが付いてるが、腕だけ新品に近いというレアな状態。


身体がスベスベなのに対して、腕(特に左腕)はシボ感が気持ちある。
革が採れる時期や動物の個体により、革の状態ほバラつきがあるので、これは仕方ない!

去年買った時期の馬革は、品質が特別良かったらしい。
(その質感が捨てがたいのはあるが)

着ていけば気にならなくなるし、腕だけピンピンすぎると違和感があるし、不均一な質感が生の革らしくて味わいがある。

と、前向きに受け止めます。
(ブランドによっては、部位ごとにわざと質感の違う革で作るものもあるし)


↑腕のこの部品が気になるとのことだったので、通常とは違う補強した縫製で直してもらった。

「Gジャンタイプの革ジャンあるある」だと思うけど、腕の付け根の部分って、リベットが付いてなく簡単に縫っただけの物って裂けそうで恐い。
なので凄いありがたい!


腕が新品になったことで若干着ずらくなったが、腕は革ジャンで一番動く部分だから、自然に着ていけば直ぐに馴染む筈。

しばらく遠距離恋愛になったので、ぎこちなくなったのと同じ(笑)



直して頂いたルイスレザーズのショップ店員さんや職人さんには、感謝しかありませんm(__)m
ありがとうございました!

これで心置きなく、この革ジャンを愛せる☆


ちょうどこれから、革ジャンのシーズンなので嬉しい。




<注意!>

今回の記事では消費者の立場で正直なレビューや対応を書いた。
でも店員さんに失礼な態度を取ったり、横暴な振る舞いをするのは止めましょう!


これは革ジャンに限った話ではありません。
「カスタマー・ハラスメント」という言葉を知ってますか?
通称「カスハラ」です。

お客さんから店員さんに対するハラスメントのことで、最近問題が表面化してますが、この単語を知らない人もまだまだいる。



「お客様は神様です」という言葉をよく聞くと思う。

↑僕も調べてみたのですが、これは演歌歌手の三波春夫が、

「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております」

と、インタビューで演者としての心構えについて話したのがきっかけで、それを漫才トリオレツゴー三匹がネタにしたことで、歪んで偏った意味で広まってしまったそうだ。


あくまで演者がお客様を歓ばせる心構えの話であって、お客さんが自分から主張することではなかったのです。

三波春夫の公式HPでも、彼にとっての「お客様」は聴衆・オーディエンスのことですが、歪んで広まった意味では、商店、飲食店、乗り物、営業先のクライアントなどにされてしまっていたり、客だから何をやっても良いとか、媚びたり、何をされようが我慢して尽くせ。という意味ではなかった。
と、問題に言及しています。



確かに、客は金を払っているから敬意を払わなければならないが、店側も商品やサービスを提供しているのだから、感謝しなければならないと思っています。

↑ラーメンの鬼と呼ばれた佐野実も、「店と客は対等」と書いている。


自分では作れない美味しい料理や商品、サービスは作って提供してくれる人達がいるから自分達が楽しめる筈。
「お客様」は決して一方的に偉い立場ではないし、店員さんに対して横暴になっていい訳ありません。

客側が「金払ってるからちゃんとしろ」と言うなら、店側も「ウチの料理食べたかったらマナー守れ」くらい言う権利はあると思う。


商品に不備があったら無料で直してもらったり交換してもらうのは「当たり前」かもしれない。
でも店やメーカーにとってはマイナスになることだし、簡単なことではないのだから、感謝することは忘れたくないです、僕は。



ネットのレビューを見ると、満足のいく対応をしてもらえなかった人も中にはいるだろうし、それに関しては僕は何も言えないです。

でも僕個人は、結果的にちゃんと仕上げていただいたから、それで良いと思っています。


↑上の画像でも気付くかもしれないけど、お礼の意味もこめて、ルイスレザーズのハンガーを買わせて頂きました☆

次の冬にはオイルも買わせて頂く予定です(^^)v


↓次回の記録
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