ユウスケのエイジング日記

革ジャンやデニムのエイジング記録を中心に好きな服に関して書きます

経年変化(エイジング)に興味を持ったきっかけは「ゴ集団」かも!?

「ゴ集団」って何だよ!


と、普段僕のブログを読んでくれてる人は思うだろうから、順番に説明しますm(__)m





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(引用:仮面ライダークウガ ひみつ超百科)

僕は10代の頃、2000年に放送された「仮面ライダークウガ」が大好きでした。


「キャラクター」「ヒーロー」「特撮」「仮面ライダー」とかの枠にとらわれずに、純粋に「ドラマ」として、徹底的に細部までこだわり抜いた作品で、今見ても全く色褪せない。
まだ見ていない人は、先入観とかを捨てて見て欲しい。

(この記事にはかなりネタバレもあるので、これから見る人は気を付けて下さい!)

今年はちょうど放送20周年で、毎週2話づつyoutubeで配信されています♪




クウガの敵は、「グロンギ族」という、超古代から蘇った邪悪な戦闘民族だ。
人間社会では、未確認生命体と認識される。


彼らは、ルールに従いどれだけの人間(リント)を狩れるかという殺人ゲーム「ゲゲル」を行うことで、自身の強さを示す。
彼らの中には序列があり、ゲゲルを成功させると上位の集団にランクアップされる。

ゲゲルを行う権利を持つ最下層のグループが「ズ集団」、その上のグループが「メ集団」。
そして、その上の少数精鋭のエリートの怪人グループが「ゴ集団」だ。


ゴ集団が行う殺人ゲームは「ゲリザギバスゲゲル」と呼ばれる、複雑なルールとノルマを課したゲゲルで、それに成功すれば、グロンギの支配者に挑戦できる「ザギバスゲゲル」という最終ゲームに進み、勝てれば自分が支配者になれる。



グロンギ族は知能が高く、現代に蘇ってから数ヶ月で、現代の言語も覚え、ゴ集団の中には、人間の文化や芸術に興味を持つ者もいた。

普段は人間と同じ姿にもなり、人間と同じ言語も使うようになるが、彼らは人間を自分達の楽しみのための獲物としか見ておらず、人間の感情について考えることもない、決してわかりあえる相手ではなかった。


人間の前で初めて日本語を話したメ・ガルメ・レ(カメレオン男)は自分達の目的を警察に聞かれた際に、「ただのゲームだ。獲物を追い狩りをする、それ以外に意味はない」と答えている。
また、被害者から何故こんなことをするのかと問われたゴ・ジャラジ・ダ(ヤマアラシ男)は、「君達が苦しむ程楽しいから」と笑顔で答えている。
(彼らの殺人が、本当にただのゲームなのか、それとも神聖な儀式なのかは謎だったりする)



いつも誰かの笑顔のために頑張ることを信条としている五代雄介は、人間を守るためにクウガに変身して戦うが、それはグロンギと同じ暴力の世界に身を落とすことになる。


物語が進むにつれ、グロンギの能力や性質はクウガのそれに究めて近いことが明らかになり、「クウガグロンギは等しい存在か?」「戦うためだけの生物兵器になるのではないか?」という疑問も出てくる。

グロンギの重要人物であるラ・バルバ・デ(バラ女)が「リント(人間)は我々と等しくなったな」と言うのに対して、準主人公である一条刑事は「お前達と我々は違う!」と反論するが、バラ女は「お前はリントを狩るためのリントの戦士(警察のこと)の筈だ」と言うのは、かなり鋭い。




で、今回の記事の本題ですが、

グロンギ族の怪人は皆、ベルトのバックルをはじめ金属製の装飾品を身に付けており、所属集団によって色が違う。


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↑ズ集団は赤銅。
ビジュアル的に一番映えていた。

ズ集団は血の気が多く、自己制御が出来ない怪人が多かった。


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(引用:仮面ライダークウガ ひみつ超百科)

↑メ集団は銀(ガンメタル)。

特殊能力を持つ怪人が多く、人間体は一番奇抜な格好。


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(引用:仮面ライダークウガ 超全集 最終巻)

↑ゲゲルの管理者(審判役)であるラ集団は白(大理石)。
ベルト以外の装飾品は布製。


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グロンギの支配者、ン・ダグバ・ゼバ(究極の闇をもたらす者)は黄金。
支配者のみ、ベルトのバックルの形状が異なる。

暴力で相手を殺すことでしか解決できないことに、涙を流しながら殴り続けた雄介に対して、ダグバは死ぬまで笑顔だったという、後味が悪く悲しい最終決戦だった。




で、ゴ集団の装飾品の色だが、ハッキリしない( -_・)?



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(引用:仮面ライダークウガ ひみつ超百科)

↑ゴ集団の怪人の内、

ゴ・ガドル・バ(カブトムシ男)
ゴ・バダー・バ(バッタ男)
ゴ・ガメゴ・レ(カメ男)
ゴ・ブウロ・グ(フクロウ男)

の4体は、本編に登場する前に雑誌や絵本などに登場していた。
この時の装飾品の色は、彩度の低い金色だ。


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↑この時期に企画された、小学舘の雑誌限定のビデオに登場に登場したゴ・ジイノ・ダ(イノシシ男)の装飾品もはっきり金だと分かる色だ。


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↑放送中に発売されたソフビ人形は暗い色だが、言われれば「暗めの金」と思えるような色だ。

銅(ズ集団)、銀(メ集団)と来たから、オリンピックのメダルみたいにその上は金だと思っていた。



だがその後、本編に登場した時は、装飾品の色が若干異なる( ・◇・)?


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(引用:仮面ライダークウガ 超全集 最終巻)

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(引用:てれびくん 2000年10月号)

↑緑がかった暗い金色だったり、彩度の低い鉄のような色になっていた。


着ぐるみを早い時期に作っていたから、経年変化して変色したのか?と思ったが、それは考えにくい。
というのも、


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(引用:仮面ライダークウガ 超全集 最終巻)

↑本編に登場する直前に作られたと思われる、ゴ・バベル・ダ(バッファロー男)の装飾品はおもいっきり緑だ。

人間を守るために拳を奮うクウガに対して、「これだけ強い拳があれば、沢山の獲物を殺せるだろう」と称賛していた。
「言葉は通じるが話は通じない」グロンギを象徴したセリフで印象的だった。


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(引用:仮面ライダークウガ マテリアルブック 空我)

↑ゴ・ベミウ・ギ(ウミヘビ女)に関しては、緑を通りこして青だ。

人間体はセクシーな水着姿を披露したため人気が高い( 〃▽〃)


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↑番組の終盤に発売された、ゴ・ガドル・バのフィギュアもはっきり緑に塗装されている。
(装着変身シリーズに付属した物)

ガドルはグロンギの中で、最も多くのグッズが発売された。
僕自身も、グロンギのデザインはガドルが一番カッコいいと思うし、決戦のシーンは仮面ライダー屈指の名場面だ。


放送終了後に発売されたクウガコレクションBOXに入っているデザイン画集を見ると、デザイン画は緑で描かれており、解説にも「ゴ集団の装飾品は緑青(ろくしょう)」と明記されている。


公式の設定的にも、「ゴ集団の装飾品の色は緑青」ということで良いと思う。



雑誌に先行登場した時は金色だったが、後に緑に変わった理由として、


・雑誌の撮影会の時期に、着ぐるみの汚し塗装が間に合わなかった。
・当初は金色の予定だったが、グロンギの支配者が金色なので、違う色に変更した。(不完全な金)
・超古代の民族の装飾品の色の序列が、現代のオリンピックのメダルの序列と同じにするのは不自然だから変更した。
グロンギ族のデザインはリアルな世界観に合わせて、人間の形から大きく離れたような派手なものにならないようにしているため、装飾品の色も主張の少ない目立たない色にした。


などが考えられるが、僕が知る限り公式では言及されてないし、クウガグロンギのファンサイトは昔から見ていたが、ゴ集団の装飾品の色について深く書いてる人も見かけない・・・(笑)。




でも僕は、この「何色とも言えないようなハッキリしない色」が何故か好きだったのです☆


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(引用:仮面ライダークウガ マテリアルブック 空我)

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(引用:仮面ライダークウガ 超全集 最終巻)

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(引用:仮面ライダークウガ 超全集 最終巻)

↑ぱっと見ると緑だけど、良く見ると下地の金色が所々見えてたり、光の加減によってはシルバーに見えたり、


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(引用:仮面ライダークウガ 超全集 下巻)

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(引用:仮面ライダークウガ マテリアルブック 空我)

↑一見シルバーか黒鉄色に見えるが、良く見ると緑、青、金、茶など複雑な色が見える。


最初、ゴ集団の装飾品は金色だと思ってたから、テレビに登場した怪人の装飾品の色が青っぽかったりグレーっぽかったりするのを見て疑問に思い、毎回「次回の怪人の装飾品の色は何色だろう?」「ガドルは実際に登場したらどうなるんだろう?」「え、緑?金?」とか気になって見ていました。
(変な子供だった)



「緑青(ろくしょう)」というのは銅が酸化して出来た錆びのことで、経年変化(エイジング)によって出来た産物だ。
鎌倉の大仏や、ニューヨークの自由の女神の青色も緑青だ。


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↑純粋な銅は赤に近い色だが、青銅は銅に錫(すず)を混ぜた合金で、錫の割合が多くなるほど、黄金色に近くなるらしい。

(グロンギの装飾品は武器にもなるから、見た目が青銅に似た特殊な金属なのか、普通の青銅がグロンギの力で強固になっていたのかは不明)


つまり、革ジャンやデニムの経年変化(エイジング)と同じ魅力です◎

濃紺のデニムが色落ちして下地の白が見えてきて茶色がかってきたり、革ジャンが色落ちして下地の青や茶色(茶芯と呼ばれ、ヴィンテージマニアの大好物)が見えて、一口に「何色」と言えないような味わいのある表情になるのと通じる( °∇^)]



yuusukeaging.hatenablog.com

↑過去の記事で書いたが、僕がちゃんと服にこだわり始めたのは20代中頃で、デニムに興味を持ったのがきっかけだ。

革ジャンに関しては、初めて買ったのは3年前とにわかだ。


でも今回の記事に書いた、ゴ集団の装飾品の色に興味があったことを自己分析すると、「経年変化(エイジング)した物が美しい」と思う感覚そのものは、10代の頃から持っていた可能性があるかもしれない(;゜∀゜)

単純に「何色」と言えないような色に興味を持ったきっかけはゴ集団だ。



今回の件だけでなく、一見関係が無さそうなことでも、自分の中で繋がりがあるかを分析するのは、自分を知る上で面白いかも☆




(余談1)

このブログは趣味のファッションに関わることを書いていて、それ以外の話題にはあまり言及しない方向でやってきた。

クウガグロンギに対する愛情を書きたい欲はあったが、かと言って新しいブログを別に作る程ではなかった。


「ユウスケのエイジング日記」はその名の通り、最初は良いデニムや革ジャンを買ったから、その変化の記録を付けたいという軽い動機で始めた。

ならば、ブログのコンセプトやテーマとリンクする内容であれば、書いても良いのではないか?
「ゴ集団の装飾品」が気になっていたが、これって経年変化(エイジング)に関わることだからアリじゃん☆

と、少し強引かもしれないけど、クウガグロンギについて、自分なりに書かせて頂きました◎



(余談2)

今回の記事でも触れた、グロンギ随一の巨漢で屈指のパワー系である、ゴ・ガメゴ・レの人間体を演じたのは、今をときめく「純烈」のリーダーである、酒井一圭さんだΣ(゜Д゜)


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(引用:仮面ライダークウガ 超全集 下巻)

怪人体がゴツいのに対して、人間体はスマートなイケメンで、ギャップが印象的・・・

と思ったら、次の年に放送された「百獣戦隊ガオレンジャー」で短髪になり、パワーファイターであるガオブラックを演じ話題になった・・・・


と思ったら、最近は歳の影響か、本当にカメ男みたいな体型になってしまった\(>_<)/


純烈のメンバーの小田井涼平さんは、数年前の仮面ライダーの映画に当時の役で出演し話題になった。
個人的にはゴ・ガメゴ・レも何かで再登場して欲しい◎




クウガでは、グロンギ(未確認生命体)の脅威により、日常が壊された社会をリアルに描かれていたが、これはコロナウイルスによって世界が変わってしまった今の現実と凄く被る。

しかし、現実にはクウガのようなヒーローはいない・・・。




↓その後、グロンギのベルトを買いました☆

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