ユウスケのエイジング日記

革ジャンやデニムのエイジング記録を中心に好きな服に関して書きます

渋カジとバンソンの関係と、個人的な疑問

最近、「渋カジが、わたしを作った。」という本を読んだ。



「渋カジ」とは、1985年から1992年頃まで流行った、戦後最大のアメカジブームです。


戦後の日本はアメリカの文化に対する憧れがあり、それがバブルの好景気と重なり、渋谷を中心に爆発した流行で、雑誌やメーカーが仕掛けたブームではなく、当時の若者達(団塊ジュニア世代)の間で自然発生したことが特徴だ。

アヴィレックスのB-3ジャケットやレッドウイングのエンジニアブーツのような高価なものを、中高生が平気で買っていたらしい。


この時代は僕は幼稚園児だったが、知らないブランドやショップ、用語などが沢山あり、凄い勉強になったp(^-^)q




先に行っておくと、僕は「渋谷のチャラい連中」が好きじゃない(×_×)

では何でこんな文化について勉強したかと言うと、


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僕の持ってる革ジャン「バンソン」と関わりがあるらしいのです。


バンソンは1974年にアメリカのマサチューセッツ州の首都ボストンで創業したが、83年に不況で一度倒産してしまったそうです。
(老舗には違いないが、100年くらい続いてそうなイメージだったので、意外と比較的若いブランドだったんですね)

84年に復活し、その後、日本の若者達に注目され人気が高まり、経営を建て直したそうです。


また、渋谷に「バックドロップ」というアメカジショップがあり、ここは渋カジ世代にとって聖地のような店らしいが、ここのホームページを見ると、


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↑僕が持っているDJCBというモデルは、元々バックドロップの別注(ブランドとショップのコラボ)だったものが、人気が高かったため、正式にバンソンのラインナップに加わったそうなのです!



つまり、僕が嫌いだと思っていた「渋谷のチャラい連中」がいなければ、僕が今バンソンのDJCBを着ることはなかったし、ブログを書くこともなかったのです!!(゜ロ゜ノ)ノ

「点と点がつながる」と言うというのは、このことですね♪
「渋谷のチャラい連中」がアメリカに影響を与えたのです!




ここまでは本やネットで勉強したウンチクで、ここからは僕が疑問に思っていることです。

当時「渋カジ」と呼ばれた人達は、自分達が「渋カジ」と呼ばれたことに対して、どう思っているのだろうか?


yuusukeaging.hatenablog.com
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↑過去の記事で書いたが、僕は他人を型で見るのも自分が型で見られるのは好きじゃない。


パターンや傾向で物や人を見るのは、ある部分までは正しいし必要だと思う。

「こういう事をしたらどうなるか」「こういう事をする人はこういうタイプだ」と、判断することは役に立つし、データを活用しなかったら、人類の長い歴史も自分自身の経験も無駄になってしまう。


でもそれだけでは、浅い部分までは判断できるけど、本質までは分からない。

ジャンルもカテゴリーも、世の中や人の傾向を見て、後から整理して考えるために定義するものだと思うが、それが先行したり、それに固執したら何か違う気がする。


「こういうジャンルが好きの人=こういう人」みたいに判断することは、正しく見たりポジティブな印象ならば良いし、カテゴライズされることで安心する人もいるが、ネガティブな印象で決め付けたら、差別につながる危険さがあります。

「ギャル」「オタク」「引きこもり」と呼ばれる人達も、そういう矛盾を抱えていると思う。
(僕が記事の中で「渋谷のチャラい連中」と書いたのも型で見ることだが、もちろん全てではない)





僕がバンソンを選んだ理由は「本格的なアメリカらしい革ジャン」として選んだのであって、「昔渋谷で流行っていたから」ではないです。

もっと言うと、「革ジャン=ロック」というイメージが強いですが、元々ライダースジャケットはバイクに乗る人の安全を守るめのギアであって、それを音楽をやる人やオシャレ好きの人が、カッコいいから着ているだけです。




「バイク乗りとしてバンソンが好きな人へ」

渋谷の若者がバンソンを着ていたため、「バンソン=渋カジ」というイメージが強くなり、それが消費されていたことに違和感とかはありますか?

お金のあるおばさん達が「とりあえず高級だから」とヴィトンのバッグを買ったりしたため、イメージが大衆化してしまった。というのを聞いた事ありますが、もしかしてそれと同じだったりしますか?



「当時、渋カジと呼ばれた人へ」

自分達が「渋カジ」と呼ばれてカテゴライズされることを不快に思ったり違和感を感じたことはありますか?

「渋カジ」と呼ばれる人達にも、綺麗な紺ブレが好きな人からハードな革ジャンが好きな人もいるし、有名私立高校の金持ちの子やただ集団で遊んでた人もいれば、暴力団とつながりのある凶暴な人もいたが、これらをひとくくりにして「渋カジ」と呼ばれることは、どう思いますか?



もし上記の人がこのブログを読んでいたら、コメントとかに気軽に意見とか書いて頂けると嬉しいです◎

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↓「渋谷のチャラい連中」が嫌いと思いつつ、なぜか20代の頃はメンズエッグとメンズナックルを毎月読んでいた(笑)
不思議な感情。
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